マラソンのタイム計測方法

マラソン用語

使うデバイスが何種類かあります。

マラソンでは、ランナーのタイムを正確に計測するために、さまざまなデバイスが使われます。私が実際に参加した大会で経験した主な方式は以下の通りです。

  • RSタグ(Runners SporTag)
  • RTタグ(Runners TorsoTag)
  • RFID(Radio Frequency Identifier)

では、それぞれ見ていきましょう。

RSタグ(Runners SporTag)

RSタグ(Runners SporTag)
大阪マラソン2025のタグ
RSタグ(Runners SporTag)
東京マラソン2023のタグ

多くの大会で採用されている方式です。タグをランニングシューズの靴ひもにビニールタイで装着し、計測します。
再利用可能なため、レース終了後に回収される場合がほとんどです。棄権した場合は郵送で返却することもあります。
ただし、一部の大会では持ち帰ることができる場合もありました。例えば、「大阪マラソン」や、RFID導入前の「東京マラソン」では記念品として持ち帰ることができ、とても嬉しい思い出になりました。

RTタグ(Runners TorsoTag)

こちらもよく使われる方式で、多くの場合、ゼッケン(アスリートビブス)の裏面に装着されています。
RSタグ同様、再利用可能なためレース後に回収されます。手元に残らないため、残念ながら写真はありません。いつか再びこの方式の大会に出た際は、写真を掲載したいと思います。

RFID(Radio Frequency Identifier)

RFID(Radio Frequency Identifier)
さいたまマラソンのゼッケン裏のRFID

近年増えてきた方式です。RTタグと同じくゼッケンの裏に装着されていますが、こちらは低コストで使い切りのため、レース後に回収されません。2025年の東京マラソンに参加したときは、この方式になっていました。

共通の仕組み

いずれの方式でも、以下の3つの要素でタイムを計測します。

  1. 計測デバイス(ランナーに装着)
  2. アンテナマット(コース上に設置)
  3. 受信機(アンテナから得た情報を記録)

これらによって、スタートやフィニッシュだけでなく、途中の計測地点の通過タイムも記録されます。

余談:不正防止の工夫

以前参加した大会で、折り返し地点を通らずにショートカットしたランナーがSNSで批判される出来事がありました。

その影響か、近年は折り返し地点直後にアンテナマットを設置する大会が増えています。これにより、計測データから不正がすぐに分かる仕組みになっています。