10月に入ってから、右足首のくるぶし付近に鈍い痛みを感じるようになりました。最初は「少し休めば治るだろう」と思っていたのですが、ランナーの悪い癖で、結局そのまま東京レガシーハーフマラソンに出場してしまいました。
「走れば痛みなんて気にならないだろう」という根拠のない自信。結果的に完走はできたものの、数日後には足首の痛みが強くなり、歩くのもつらくなってきました。
翌週には横浜マラソン2025が控えており、「出るか、やめるか」をギリギリまで悩みました。まずは一度、行きつけの整形外科で診てもらうことにしました。
整形外科での診断は「有痛性外脛骨」
診察してくれたのは、いつもの先生ではなく代行の医師。その分、新しい意見が聞けるかもしれないと少し期待していました。診察の結果、医師の第一声はこうでした。
「右足の外脛骨が出っ張っていますね。有痛性外脛骨です。」
有痛性外脛骨とは、本来ないはずの“余分な骨”が内側のくるぶし近くにあり、炎症や痛みを引き起こす症状。特に扁平足の人や、長距離を走るランナーに多いといわれています。私の場合、もともと扁平足で、過度な練習や大会の連続出場が痛みを悪化させていたようです。
私:「実は明日、横浜でフルマラソンの大会があるんですが……出ても大丈夫でしょうか?」
医師:「医師としては『出ないでください』としか言えませんね。」
ですよね(笑)
横浜マラソンは「痛みを忘れるほどの苦しさ」で完走
湿布と痛み止めを処方してもらい、「とりあえず現地で考えよう」と決意。東横インのキャンセル時間も過ぎ、もはや後戻りはできませんでした。
パシフィコ横浜で受付をすると、前に並んでいたランナーも足を引きずっており、皆どこかしら故障を抱えている様子。「やっぱり走る人は同じだな」と妙な安心感を覚えました。
大会当日、スタート直後から違和感はありましたが、走っているうちに「前へ進むこと」だけを考えるようになり、不思議と痛みを忘れてしまいました。結果、なんとかフルマラソンを完走。
しかし、ゴール後に再び強い痛みが戻り、改めて現実を実感しました。
走りたい気持ちとケガのはざまで
翌週にはオンラインマラソン10kmも控えており、カーボンプレート入りのシューズで走ったところ、すぐに痛みが再発。急いで横浜マラソンで履いたシューズに履き替え、どうにか完走しました。
今も湿布と痛み止めでごまかしていますが、走り込みができず、体重も少しずつ増加中。焦りはありますが、今は無理せず治療を優先すべき時期だと感じています。
マラソンランナーの足首の痛みは軽視すると長引きます。特に有痛性外脛骨の方は、痛みを我慢せず、早めに整形外科で診てもらうことをおすすめします。
私自身も、次に気持ちよく走れる日のために、今はしっかり休むことにします。

