ミズノが世界に誇る厚底レーシングのフラッグシップ「ウエーブリベリオンプロ」シリーズ。
超アグレッシブなカカトのカット形状で話題を呼んだシリーズですが、その尖ったキャラクターを「マイルド」に味付けし直した兄弟モデル「ウエーブリベリオンプロLOW」を自費で購入しました。
この記事では、実際にフルマラソンのレースで履き込んだリアルなインプレッションを50代ランナーがお届けします。ウエーブリベリオンプロLOWが自分に合うかどうかを、5分で判断できる構成にしています。
ランニングアイテムは自費で購入しています。
本記事は実際に使用したうえでの個人の感想です。
結論|プロLOWはソールをフラットにして、プロシリーズをマイルドな味付けにしたモデル
結論から言うと、ウエーブリベリオンプロLOWは、プロシリーズ特有の「大きく削られたかかと形状」をフラットに近づけることで、万人受けするように扱いやすくしたモデルです。

上部の写真
左:ウエーブリベリオンプロ3
右:ウエーブリベリオンプロLOW
先に走ったレース(湘南国際)でエリート向けの「メタスピードエッジパリ」に完敗した私レベル(サブ4目安、30キロの壁に当たりがち)のランナーでも、「これなら脚が持っていかれず、自分の意志でコントロールできる!」と感じられるマイルドな仕上がりになっています。
しかし、同時に「超ハイエンドモデルならではの宿命(寿命の短さ)」も痛感する一足となりました。
ウエーブリベリオンプロLOWの総合評価(5段階)
| クッション性 | ★★★★★ |
| 安定性 | ★★★★★ |
| 反発性 | ★★★★★ |
| 推進性 | ★★★★★ |
| フィット性 | ★★★★★ |
| 軽量性 | ★★★★☆ |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス:エリート向けシューズのため価格は高め、ただし値引きのチャンスあり
ウエーブリベリオンプロLOWの定価は29,700円(税込)。3万円に迫る高額シューズです。
ただし、アシックスの最上位モデルとは違い、ミズノは初期カラーモデルなどが型落ちしたタイミングでネット等での値引きが結構期待できるため、実質的な購入ハードルは少し下がります。
ただし「走行距離」に対する高コスパは期待できない?
実は「長野マラソン2026」の大会前日、エキスポ(出展ブース)にいたミズノの社員さんに自分のプロLOWを見せたところ、「すでにクッションがへたっていますね」と指摘されてしまいました。 日々の練習のほかには、10キロの大会を2本走っただけ。あとは普段使い。走行距離としてはまだ全然走っていないはずなのですが、プロの目から見てへたりが始まっていたようです。
やはりエリートが1~2本のレースで最高のパフォーマンスを出すための素材。経過時間や少ない走行距離でも素材がデリケートに変化する「寿命の短さ」は覚悟すべきかもしれません。
サイズ感
私はミズノのシューズは通常27.5cmですが、このシューズも27.5cmでジャストサイズでした。
同社の定番デイリートレーナー「ウエーブライダー29」と比較すると、足全体がキュッと包み込まれるような強いホールド感(フィット感)があります。足幅が3E以上のワイドなランナーにとっては、少しタイト(きつめ)に感じるかもしれません。
ウエーブリベリオンプロLOW 概要
| 項目 | 内容 |
| 発売日 | 2024年秋 |
| サイズ展開 | 22.5cm 〜 29.0cm、30.0cm(男女共通) |
| 重量(片足) | 約 215 g (27.0cmの場合) |
| ドロップ | 約 1.5 mm (LOWドロップ仕様) |
| スタックハイト | 後足部:約 36.5 mm / 前足部:約 35.0 mm |
| 定価(税込) | 29,700円 |
| 購入方法 | ミズノ直営店、公式オンラインショップ、全国のスポーツ用品店、ECサイトなど |











実際に走って感じた3つのメリット
このシューズを履いて、フルマラソン本番「長野マラソン2026」を実際にガチ走行して感じたメリットです。
プロ3より横ブレが少なく、安定性が良好!
通常モデルの「プロ3」などはかかとが大胆に浮いた特殊形状ですが、このLOWはソールが地面にフラットに近くなっています。
そのため、着地時の横ブレが圧倒的に少なく、フルマラソン後半の疲れた足首でもグラつきません。コース上のタイトなカーブ(コーナー)でも安心して踏ん張ることができました。
スムーズな体重移動を促すウェーブプレート
ミズノ独自のカーボン骨格「ウエーブプレート」が、足裏全体を支えてくれます。
アシックス メタスピードエッジパリのような「前へ前へと強制的に転がされる感覚」ではなく、自分の足裏の体重移動に合わせて、自然に滑らかに前へ押し出してくれる上品な推進力です。
地面をソフトにキャッチする新世代のクッション
ミッドソール素材の恩恵で、着地時の衝撃吸収性は文句なしにトップクラスです。
アスファルトの硬さを一切感じさせず、脚の関節へのダメージを大幅に和らげてくれている安心感がありました。
実際に走って感じたデメリット
ミッドソールのへたりが早い? レース当日はベストな反発を得られず…
先述の通り、レース前日に「すでにへたっている」と指摘された状態で長野マラソンを走りました。結果、残念ながら今回のレースはあまり芳しくないタイムに終わってしまいました。
見た目は綺麗でも、走行距離や経過時間によって、すでに内部の魔法のような反発素材がピークを過ぎていた可能性があります。上位モデルの繊細さゆえか、「ここぞという勝負どころで十分なエネルギーリターン(跳ね返り)が得られなかった」というのが本音です。
最近の流行? ミッドソールが柔らかすぎて、しっかり蹴れない
プロ3を履いた時も感じたのですが、最近のミズノのトップモデルはミッドソールが従来モデルと比べて、かなり「柔らかめ」に作られています。これが最近のトレンド(流行)なのでしょう。
ただ、かかと着地(ヒールストライク)気味の私にとっては、柔らかすぎるソールに足が沈み込んでしまい、「ここで地面をグッと強く蹴り出したい!」という瞬間にパワーが逃げてしまう感覚がありました。この柔らかい厚底を使いこなすには、フォームも含めて慣れが必要だと痛感しています。
プロ3とどっちがおすすめ?
同じミズノの最上位ながら、キャラクターは180度違います。
私個人としては、LOWのマイルドさよりも、プロ3のあの「とがった加速感」の方が走りの好みに合っているように感じました。
ウエーブリベリオンプロLOWが向いている人:
- ピッチ走法で、足裏全体でフラットに着地したいランナー
- プロシリーズ特有の「かかとの削れ」に恐怖心や違和感がある人
- 最上位の推進力は欲しいけれど、左右の安定性もしっかり確保したい人
ウエーブリベリオンプロ3が向いている人:
- ストライドを伸ばし、強烈な前傾と加速感を楽しみたい人
- 多少不安定でも、シューズの持つ「とがった個性」でタイムを縮めたい人
- フォア(前足部)〜ミッドフット着地が綺麗にできる人
まとめ:ウエーブリベリオンプロLOWはこんなランナーにおすすめ!
ミズノの「ウエーブリベリオンプロLOW」は、エリート向けの高い基本性能を、フラットソールにすることで一般の市民ランナーでも扱えるように落とし込んだ「優しい高性能シューズ」です。
私レベルのランナーでも最後までシューズに遊ばれることなく走りきれる安定感は、間違いなくLOWならではの強みです。
ただ、トップモデルゆえの「クッションの寿命の早さ」や「素材の柔らかさ」は、好みが分かれるポイントでもあります。次の一足を選ぶ際は、このへたりの早さを考慮しつつ、自分が「マイルドなLOW」をじっくり飼い慣らすか、それとも「とがったプロ3」の爆発力に身を委ねるか、よほど慎重に考えたいと思います。
最近の柔らか厚底トレンドにどう適応していくか。50代ランナーの試行錯誤はまだまだ続きます!

こちらの画像は、実際に走ったリベリオンプロLOWの現在の様子です。
フルマラソン1本、10キロマラソン2本、練習走行で約100km走った状態です。
フルマラソンで足を引きずり、かなりかかと外側の減りに影響しました。
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