長野マラソン2026に50代ランナーとして参加しました。
長野マラソンは「走りやすい大会」と言われますが、制限時間5時間という点では初心者向けとは言い切れない大会だと感じました。
序盤にアップダウンがあるものの、全体としては比較的フラットで記録を狙いやすい大会です。
しかし実際に走ってみると、以下のような想像以上に厳しいポイントがありました。
- 4月とは思えないタフな暑さ
- 30km以降の単調な河川敷区間
- 制限時間5時間のプレッシャー
本記事では、実際に走った経験をもとに、コースの特徴や注意したいポイント、50代ランナー視点で感じた失敗と改善点を詳しくまとめます。
長野マラソン2026の特徴と攻略のヒント
実際に走ってみて感じた、長野マラソンの大きな特徴は以下の4点です。
- 制限時間5時間の壁: 完走率が80%を切る年もあり、各関門の閉鎖時間も含めて初心者にはややタフな設定です。
- オリンピックゆかりのコース: 善光寺やエムウェーブ(※2026年はコース変更あり)、オリンピックスタジアムなど、長野の名所を巡ります。
- 32km以降のメンタル勝負: 見通しの良い河川敷は、前方のランナーが遥か遠くまで見えてしまうため、精神的に削られます。
- 激しい気候変動: 過去には雪が舞ったこともあれば、2026年のようにTシャツ1枚でも暑すぎる過酷な気候になることもあります。
50代ランナーとしての出場体感
前回のフルマラソンから期間が空いていたうえに、足の痛みを理由に十分な走り込みができませんでした。結果的に制限時間ギリギリのレースになり、脚に不安がある時でも、LSD(長距離をゆっくり走る練習)や下半身の筋力トレーニングを続ける重要性を痛感しました。
また、4月の長野とは思えない暑さで、これまで経験した中でも特に厳しいコンディションでした。長野という土地柄、4月なのに「上はTシャツ1枚でOK」という天気予報を見た時点で、暑さとの戦いになる予感はありました。
長野マラソン2026のコース特徴
長野マラソンのコースは、長野市北部の体育館前からスタートし、長野オリンピック関連施設を巡り、最後はメイン会場だった「長野オリンピックスタジアム」がゴールです。
攻略のポイント① 序盤のアップダウンが2か所
5キロ付近の「善光寺」への上り坂と、善光寺の入り口からの下り坂は結構急です。そのあとしばらくして、鉄道の陸橋を超えるアップダウンがあります。序盤にこの2か所のアップダウンがあるので、下り坂で力を使いすぎないよう注意しましょう。
攻略のポイント② 中盤も体力を温存
中盤以降も、河川敷周辺などで小さなアップダウンがあります。「まだまだ先は長い」と言い聞かせ、フラットに見える区間でも体力を温存することが大切です。
攻略のポイント③ 32キロ以降の河川敷が最大の勝負どころ
32km以降の河川敷区間は、長野マラソン最大の難所でした。30kmを超えて脚が一番苦しくなるタイミングで、日遮りを遮るもののない見通しの良い河川敷を走ります。
橋を渡って対岸へ向かう構造になっているため、前を走るランナーの列が遠くまで見えてしまい、精神的にもかなりきつく感じました。体力だけでなく、メンタル面でも耐える区間だと思います。
大会概要とエントリー方法
| 開催日 | 2026年4月19日(日) |
| スタート時間 | 8時30分 |
| 制限時間 | 5時間 |
| 定員 | 10,000人 |
| 参加費 | 16,300円 (事務手数料込み、別途チャリティあり) |
| スタート地点 | 長野運動公園 |
| ゴール地点 | 南長野運動公園(長野オリンピックスタジアム) |
※本記事のデータは大会公式情報および実走経験をもとにまとめています。
長野マラソン2026 向いている人
シリアスランナー
序盤を除けばフラットな高速コースなので、自己ベストや記録が狙いやすいです。ただし、周囲もレベルの高いランナーが多いため、つられてオーバーペースにならないよう駆け引きが必要です。
エンジョイ派ランナー
制限時間が5時間と短めのため、エイド(給水所)を楽しみながら走る場合でも、常に各関門の閉鎖時間を意識しておく必要があります。
長野マラソン2026 エントリー方法
例年、9月ごろから「RUNNET」にて先着順でエントリーが開始されます。非常に人気が高い大会のため、受付開始直後はアクセスが集中し、なかなかエントリーサイトに繋がらないので事前の準備が必要です。
長野マラソン2026 当日の準備
服装
4月の長野は通常なら走りに向いている涼しい天候ですが、今年はかなり暑くなる予報が出ていたため、私は「上:半袖1枚、下:短パン」で挑みました。当日は必ず「気温」「風の強さ」「日差し」を確認してウエア選びをすることをお勧めします。
シューズ:ミズノ ウエーブリベリオンプロLOW
リベリオンプロ3の兄弟モデルで、かかとのカットがなくアウトソールがほぼフラットな点が気に入り、今回投入しました。
しかしここで、痛恨の事実が発覚します。
前日のエキスポ会場に出展していたミズノのスタッフさんに自分のシューズを見せたところ、「かなりソールが消耗していますね……」と言われてしまいました。それほどアウトソールがすり減ってはいないように見えましたが、自分では気づかないうちにヘタっていたようで、これが後半の脚の痛みに響いたのかもしれません。
※クッション性や後半の脚への影響については、こちらの[詳細レビュー記事(後日リンク予定)]で詳しく解説します。
補給食
- アミノバイタル スーパースポーツ:いつものです。
- アミノバイタル パーフェクトエネルギー:同じくです。
(※ただし、この補給食を巡って当日は大失敗をしてしまいました。詳細は後述の実走レポートで紹介します)
その他持ち物
- スマートフォンおよび腕に装着するスマートフォンケース
- ウエストポーチ。もう一台のスマートフォンや交通系ICカード、鍵などを入れます
スマートフォンの計測アプリでタイムを計測します。
長野マラソン2026 実走レポート
今回は京都マラソンで痛めた膝もようやく収まりましたが、右足外脛骨によるくるぶしの痛みがあり、明らかに「走り込み不足」の状態で当日を迎えました。
当日はJR長野駅近くのホテルから列車に乗り、一駅隣の「北長野駅」で下車。そこから徒歩でスタート会場へ向かいました。エリートランナーが多い長野マラソンなだけあって、会場には引き締まった体つきのレベルの高いランナーが多い印象を受けます。
身支度を整え、スタートブロックに並びましたが、今回はいつもよりのんびり準備していたら時間が迫っており、慌てて整列することになりました。

そしてスタートの号砲が鳴りました。
スタート〜10km
序盤の善光寺周辺のアップダウン2か所も特に問題なくこなし、順調な出だしでした。
しかし、妙に口の中が乾くのが疑問でした。
この時点では気づいていませんでしたが、今思えば暑さによる脱水の始まりだったのかもしれません。
10km〜20km
少し河川敷を走ったあと、今年はコース変更があったようで、エムウェーブへは行かず別ルートを通りました。体力的にはまだまだ順調そのものです。

20km〜30km
この辺りから「ちょっと今日は暑すぎるな……」とはっきり感じ始めました。 ここで最大のミスが発覚。用意していたエナジージェルを、すべて預け手荷物の中に入れたままトラックで送り出してしまっていたのです。
「25キロ地点で配布される公式エナジージェルがあるから大丈夫!」と期待していたのですが、今年は例年と異なる銘柄に変更されており、自分の体に合うかどうか少々不安を抱えながらの補給となりました。
30km~ゴール:暑さと関門のプレッシャーとの戦い
時間が経つにつれて気温はさらに上昇し、足の痛みもピークに達しました。給水所ごとに立ち止まって水分を補給せざるを得ず、ペースはガタ落ち。
32kmからの河川敷は、見通しが良い分、遥か先を行くランナーの姿が目に入り、「まだあんなにあるのか」とメンタルを激しく削られます。
トボトボと走っていると、「39km関門、閉鎖時間まであとわずかです!」という係員の声が響きました。「えっ、嘘だろ!?」と一気に血の気が引きます。
いつもなら完走に余裕があるタイムのはずですが、スタート時のロスタイム(約4分)があるため、グロスでの制限時間がすぐ後ろに迫っていたのです。
死に物狂いで脚を動かし、39km関門、そして最終関門をギリギリで通過。 なんとか滑り込んだゴールタイムは、ネットで4時間58分42秒(グロス5時間02分44秒)。まさに薄氷を踏む思いの完走でした。

長野マラソン2026 結果
- グロスタイム:5時間02分44秒
- ネットタイム:4時間58分42秒
- 完走率:約79%
長野マラソン2026 失敗談・反省点
エナジージェルを忘れた
補給食をすべて預け荷物のバッグに入れたままにしてしまうという痛恨のミス。補給を大会エイド頼みにしてしまった甘さを痛感しました。
【対策】 当日の朝に必ず確認できるよう、スマホで「手荷物用」と「ポケット用」に分けた持ち物チェックリストを作成し、直前まで確認を徹底します。
暑さ対策不足
4月の長野の気温を甘く見ており、日焼け・給水対策が後手に回ってしまいました。日焼けによる体力の消耗も想像以上でした。
- 【対策】 気温予測が高い場合は、事前に塩分タブレットを携帯し、首の後ろを守るキャップや日焼け止めを必ず用意します。
走り込み不足
足の痛みを理由に長い距離を走っていなかったため、30km以降のスタミナ切れ(LSD不足)をダイレクトに実感することになりました。
【対策】 故障中であっても、痛みの出ない範囲でのウォーキングや、下半身のスタミナを維持するための筋力トレーニングを継続します。
50代ランナーが長野マラソンを走るためのポイント
大会を詰め込みすぎない
多くのランナーにとって、3月の大会、あるいはこの4月の長野マラソン(同日開催のかすみがうらマラソンなど)がシーズン最終戦になると思います。それまでのレースの疲労が想像以上に残っているため、できるだけ疲労回復をして臨みましょう。
ポイント: 事前の1〜2週間はハードな練習を控え、場合によってはマッサージを受けるなど、徹底的に身体をほぐしてリフレッシュさせるのがおすすめです。
変幻自在な天候への対策
長野マラソンは4月開催ですが、過去には雪が舞う中で行われた年もあれば、今回のように日焼けして皮がむけるほど暑い年もあります。
ポイント: 直前まで天気予報を細かくチェックし、寒さ対策(100均のカッパなど)と、暑さ対策のどちらにも対応できるウェアのバリエーションを遠征バッグに準備しておきましょう。
まとめ & 次回参加者へのアドバイス
長野マラソンは、比較的フラットで走りやすいコースである一方、「後半の暑さ」「30km以降の単調な河川敷」「5時間という厳しい制限時間」の3つが揃った、決して油断できない大会です。
特に後半の失速対策と、その日の天候に応じた「暑さ・寒さ対策」が命運を分けます。前半のアップダウンで調子に乗らず、いかに抑えて後半に余力を残せるかが、完走や記録更新の鍵だと感じました。
記録を狙う中級者以上のシリアスランナーには非常に魅力的な大会ですが、初心者ランナーは「制限時間」と「後半の気候」を意識して、事前の走り込みをしっかり行ってからチャレンジしてみてください。
長野マラソンは、“走りやすそうに見えて、後半が牙をむく厳しい大会”。それが、50代ランナーの私が実際に走って感じたリアルな印象です。







