アシックスの代名詞となったカーボンプレート搭載シューズの最新作「マジックスピード5」を実際に自費で購入し、走り込んできたリアルなインプレッションをお届けします。
この記事を読めば、マジックスピード5が前作(4)からどう進化したのか、自分に合うかどうかを5分で判断できます。
ランニングアイテムは自費で購入しています。
本記事は実際に使用したうえでの個人の感想です。
結論|マジックスピード5は「4の爆厚クッションをさらに洗練!扱いやすさが極まった万能相棒」シューズ
結論から言うと、マジックスピード5は「前作(4)で得た圧倒的なクッション性をベースに、弱点だった安定性と重量のバランスを極限まで磨き上げた、死角のない万能カーボンシューズ」です。
前作「マジックスピード4」を履いた瞬間、3のソリッドな硬さから「43.5mm」の爆厚クッションへと生まれ変わった衝撃は今でも忘れません。しかし、最新作の「5」に足を通した瞬間、またしても「うわ、4とも全然違うぞ……!」という新しい衝撃が走りました。
4の良さをどう受け継ぎ、どこが変わったのか。前作(4)との決定的な違いから紐解いていきます。
マジックスピード5と4の決定的な違い
構造やスペックを比較してみると、アシックスが「4の反省点」を完璧にブラッシュアップしてきたことが分かります。
1.ソールの厚みと公認レース対応
- マジックスピード4: 43.5mm(世界陸連規定の40mmを超えていたため、公認レースでは公式記録対象外)
- マジックスピード5: 39.5mm(規定内の40mm以下に収まり、公認レースでも堂々と使用可能に!)
4のクッション性は魅力的でしたが、陸連登録ランナーや「公式記録」にこだわりたい市民ランナーには一歩手前で躊躇する仕様でした。5ではしっかり40mm以下に収めてきたため、京都マラソンなどの公認レースでのリベンジにも安心して投入できます。
2.重量の軽量化
- マジックスピード4: 約245g(27.0cm・厚みが増した分、ややズッシリ感があった)
- マジックスピード5: 約196g(27.0cm・前作から約50gの軽量化に成功!)
持った瞬間、そして足を引き上げた瞬間にハッキリと軽さを体感できます。後半に足が重くなるサブ4ランナーにとって、この軽量化は大きなアドバンテージです。
3.ミッドソール素材と推進力
- マジックスピード4: FF BLAST+ と前足部の FF BLAST TURBO の組み合わせ。やや過激さは控えめで、自分の脚で転がす感覚。
- マジックスピード5: 新素材「FF Leap」を全面に採用。 4の弾むようなクッション性をベースにしながら、よりレスポンスが早く、軽い力でもスムーズにコロンと前に転がるオートマチックな推進力が強まりました。
4.シューレース
マジックスピード5から、上位モデルのメタスピードシリーズでも使用されている「ギザギザ」形状に変わりました。


マジックスピード4からさらにアップデートしたのを感じます。
マジックスピード5の総合評価(5段階)
4の圧倒的なクッション性を適度に引き締め、軽量性と推進力を引き上げたことで、よりレーシングシューズとしてバランスが整いました。
| クッション性 | ★★★★☆ |
| 安定性 | ★★★★★ |
| 反発性 | ★★★★☆ |
| 推進性 | ★★★★☆ |
| フィット性 | ★★★★★ |
| 軽量性 | ★★★★★ |
マジックスピード5 概要
※価格や在庫は時期によって変動する場合があります。
| 項目 | 内容 |
| 発売日 | 2025年12月11日 |
| サイズ展開 | 22.5cm 〜 29.0cm、30.0cm、31.0cm、32.0cm(男女共通モデル) |
| 重量(片足) | 約196g(27.0cmの場合) |
| ドロップ | 約7.0mm |
| スタックハイト | 後足部:約37.5mm、前足部:約30.5mm |
| 定価(税込) | 19,800円 |
| 購入方法 | アシックス直営店、公式オンラインショップ、全国のスポーツ用品店、ECサイトなど |











実際に走って感じた3つのメリット
軽さと反発の絶妙なバランス!
4の「ポーンと跳ねる楽しさ」を維持したまま、1足あたり約50g(27.0cm)軽くなった恩恵は絶大です。ピッチが自然と上がりやすく、走っていて足が次々と前に出る感覚がとにかく気持ちいいです。
サブ4ペース(キロ5分30秒前後)での抜群の安定感
43.5mmから39.5mmへとわずかにソールが低くなったことで、低重心化され、直進・カーブともにブレにくさが大幅に向上しました。サブ4目安となるキロ5分30秒前後の巡航ペースでも、足首がグラつくことなく淡々とラップを刻めます。
コーナーリングでも怖くないグリップとホールド
アッパーのフィット感がさらに洗練され、急なカーブでもシューズの中で足がズレる感覚が一切ありません。雨上がりの濡れたロードでも、アシックス自慢のグリップ力がしっかり地面を捉えてくれます。
デメリット・気になった点(正直レビュー)
4ほどの「フカフカな柔らかさ」を期待すると硬く感じるかも
4の最大の特徴だった「包み込まれるような圧倒的な肉厚クッション」に比べると、5はやや引き締まった接地感(芯のある反発感)になっています。とはいえ、3ほどの硬さではなく、レースでスピードに乗るためにはジャストな塩梅です。
楽に進む分、前半のオーバーペースに注意
横浜や松本で履いたミズノの「ウエーブリベリオンフラッシュ2」のような、コロンと前に転がる感覚が4よりも強くなっています。気持ちよくスピードが出てしまうので、レース前半に体力を使い果たさないよう、メーターを確認する自制心が必要です。
サイズ感とフィット感
【筆者の足のデータ】
- 普段の実寸: 27.5cm
- 他社シューズのサイズ: おおむね27.5cm(ミズノ等も同様)
【今回の選んだサイズと着用感】
本モデルでもレギュラー幅の「27.5cm」を購入しました。 結果、普段通りのサイズでジャストフィット。かかとまわりのホールド感が4よりもさらにガッチリした印象で、長距離を走っても靴擦れや足トラブルの心配を忘れさせてくれる安心感があります。
実走レビュー(ジョグでの体感)
今回はマジックスピード4の時と同様に、いきなり全力で走るのではなく、まずは日常生活のウォーキングでしっかりと足に馴染ませてからファーストランに臨みました。
テスト走行では、キロ4分45秒のハイペースからキロ6分のゆったりとしたペースまで、あえてランダムに緩急をつけて走ってみました。
厚みが減ったことによる「反発感」の変化
走り始めて最初に感じたのは、前作(4)との明確な接地感の違い、そして少しの違和感でした。 マジックスピード4のヒール厚「43.5mm」という規格外のボリュームから、今作5では「37.5mm」へと一気に6mmも低くなっています。このおかげで大幅な軽量化(約50gダウン)という恩恵を受けている反面、4で感じられた「ポンポンとオートマチックに跳ねるような強烈な反発力」は一歩一退したような印象を受けました。
できるだけフォアフット(前足部接地)を意識して走っている時はスムーズなのですが、疲れてきて時折ヒールストライク(かかと接地)になると、4との反発力の差(物足りなさ)をダイレクトに感じます。
新素材「FF Leap」の柔らかさと、フルマラソン終盤への懸念
また、ミッドソールに新採用された「FF Leap」の影響なのか、特につま先部分に独特の柔らかさを感じます。
このソフトな感覚が、フルマラソンの30km以降の過酷な局面を迎えたとき、終盤まで違和感なくつま先で地面を蹴り続けられるだろうか……という点が、個人的には少し気になりました。
まとめ(現時点)
色々とシビアな点を書きましたが、これは大ヒットした前作「マジックスピード4」の完成度があまりに高すぎたがゆえの比較です。
4の先入観を一度捨てて「単体のカーボンシューズ」として評価すれば、軽さと扱いやすさのバランスは極めて高く、とても好感触な一足に仕上がっています。
マジックスピード4と同様に、この「5」も来シーズンのいずれかの大会で本番レース用として実際に投入してみる予定です。その際は、30km以降の足持ちや実際のタイムを含めた「ガチレース本番レポート」を改めてお届けします!







