アシックス ゲルカヤノ32 レビュー!抜群の安定性で「完走を目指すランナー」におすすめ

GEL-KAYANO32-1 シューズレビュー

こんにちは。50代ランナーひろいちです。
アシックスのアイコンとも言える高機能セーフティシューズ「ゲルカヤノ32」のレビューです。

約50km走って、最高の安定性を体感しました。
アシックス ゲルカヤノ32は、左右のブレを抑える安定性がバツグンな一足です。着地時の足のグラつきや、ランニングフォームの乱れによるケガに不安がある方には、これ以上ないほど心強い味方になってくれます。

なぜゲルカヤノ32をおすすめするのか、逆にどんな人に向かないのか

おすすめできる人

安定性の高いシューズなので、足首のブレを抑えたい人におすすめです。

  • 日々の疲労抜きジョグや超亀の歩みペースでの安全なランが中心の人
  • 初めてのフルマラソンやフルマラソン完走(サブ5〜完走目標)、ケガ予防を最優先したい人
  • 靴紐やアッパーのきつい締め付けが苦手で、足元の快適性・リラックス感を重視したい人

あまり向かないかもしれない人

安定性が高い分シューズが重いので、とにかく軽量なシューズを求めている人にはおススメしません。ほかにも

  • レースで自己ベスト更新やスピード(キロ5分未満など)を重視する人
  • 着地時に「ポンと弾むような強い反発力や推進力」が欲しい人
  • それなりにマラソン経験値がある人

このような人にはマジックスピードかノヴァブラストシリーズをおすすめします。

ゲルカヤノ32を実際に履いて走ってみた

  • サイズ:27.5cm(2E)
  • 実走距離:約50km(練習30km+ハーフマラソン1本)
  • 使用期間:2025年10月使用開始
  • 主な走行ペース:5:30〜6:30/km
  • 使用した大会:東京レガシーハーフマラソン(2025年)
  • 大会結果:2時間03分49秒(東京レガシーハーフマラソン2025)
  • 実際の走行感:以下参照

まず履いてみた(サイズ感・フィット感)

私の足のサイズは通常27.5cmで、2Eでちょうど合うか、少し窮屈なシューズがあるぐらいです。

ゲルカヤノ32を履いてみたところ、窮屈さはなく、おおむね足に合う感じでした。つま先の足の幅は窮屈ではなく、ちょうどいい締まり具合でした。かかとも収まりが良く、覆うような感じで走っている最中に脱げたりしないです。

GEL-KAYANO32-1
かかと部に搭載されたPureGEL
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つま先部に搭載されたFF Blast+
4D GUIDANCE SYSTEM搭載
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かかと部。内側に安定性を増しています。
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シューズの裏側、全体
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シューズの裏側、つま先部
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シューズの裏側、かかと部
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シュータン部分

【練習ラン】これまで約30km走ってみた感想(ペース・走り心地)

実際に足を入れて走り出すと、最初の一歩からクッションの圧倒的な厚みと、かかとがガチッと守られている安心感が伝わってきます。普段履いているマジックスピードやノヴァブラストのような反発系モデルと比べると、足の甲まわりの締め付け感が少なく、非常にリラックスして走ることができます。日々の疲れが溜まっている時の「疲労抜きジョグ」には最高の相棒だと感じました。

ただし、その分スピードを出す練習には全く向いていません。ゆっくり走るLSDでも、距離が伸びるにつれてこの重さがジワジワと脚に効いてきそうな印象を受けました。

【大会ラン(東京レガシーハーフマラソン2025)】レースで使ってみて分かったリアルな評価

2025年シーズンのデビュー戦となった「東京レガシーハーフマラソン」に、痛めていた右脚を予防する目的(安定性重視)でゲルカヤノ32を投入しました。

スタート直後の序盤こそ、4Dガイダンスシステムによるブレのないスムーズな走りができ、「狙い通り抜群の安定感だ」と満足していました。しかし、距離が進むにつれて“セーフティシューズならではの特性”に直面することになります。

中盤以降、クッションの柔らかさからか、足裏の踏み込む力がうまく前への推進力につながらず、「足の力が地面に吸い取られる」ような感覚になりました。前に弾むような反発力が物足りなく感じられ、ピッチを上げようとしても思うようにペースが伸びません。結果として、ハーフマラソンで2時間オーバーという、個人的には非常に悔しい結果で幕を閉じました。調整不足もあったとはいえ、改めてシューズのキャラクターの重要性を痛感しました。

この実戦から得たリアルな結論として、ゲルカヤノ32は「高い安定性と引き換えに、スピードを出すための反発力をあえて抑えた設計」になっています。私のように普段からノヴァブラストのような高反発なシューズに慣れているランナーがレースで一分一秒を削りに行くための靴ではなく、「絶対に脚を痛めずに、イーブンペースで淡々と完走するための守り神」として使うのが正解だと身をもって学びました。

なお、東京レガシーハーフマラソンでの不完全燃焼感があまりにも強く、ショックのあまりこのレース以降は一度も履いていません。

5段階評価

項目評価
クッション性★★★★★
反発性★★★☆☆
安定性★★★★★
軽さ★★★☆☆
スピード性能★★★☆☆
ロング走★★★★☆
フルマラソン★★★★☆
汎用性★★★★☆
耐久性★★★★☆

評価のポイント

  • クッション性:走行時のショックを柔らかく吸収してくれます
  • 安定性:やはり安定性はかなり高いです
  • 軽さ:上述の通り、安定性を重視しているので、軽さは求めないでください
  • スピード性能:これも求めないでください。スピード性能と安定性ならノヴァブラストシリーズをおすすめします
  • 耐久性:約50km走行時点では、アウトソールに目立った摩耗はありませんでした。

まとめ:東京レガシーハーフマラソンで走ってみて

東京レガシーハーフマラソン2025の前に右足首を痛めて、安定性を求めてこのシューズを購入しました。

確かにタイムよりもまず完走を優先したい、脚への負担をできるだけ抑えながら走りたい方にはおすすめできますが、同時にスピードを求めたい方は、反発力で弾む感触が強いノヴァブラストシリーズをおすすめします。

私は東京レガシーハーフマラソンでの苦い経験とシューズの重さがトラウマになってしまい、正直なところ「このシリーズはもう二度と履きたくない……(苦笑)」というのが本音です。

しかし、「タイムよりもとにかく完走!脚への負担をできるだけ抑えながら走りたい!」という方にとっては間違いなくトップクラスの守護神になってくれますので、目的が合う方はぜひ店頭で試着してみてください。

私がゲルカヤノ32を購入した4つの理由

  • 痛めている足首を守り、どれだけ走れるか試したかったから
    足首を負傷してしまい、足首への負担が気になっていたため、「安定性に定評のあるゲルカヤノ」でどれくらい走れるのか試したかったからです。
  • これまで一度も履いたことがない憧れの定番シリーズだったから
    アシックスを代表する超ロングセラーシリーズでありながら自身初の着用となるため、「あの極上のクッション性と安定感を一度体験してみたい」という強い興味がありました。
  • 大会会場で実際に履いて走っているランナーをよく見かけたから
    マラソン大会の現場で多くの市民ランナーが履いている姿を目にし、「完走目標や脚の保護においてどんな実力を発揮してくれるのか」気になっていました。
  • アシックス直営店のスタッフさんから「脚を守る一足」として紹介されたから
    アシックス丸の内店を訪れた際、ショップの専門スタッフさんと相談する中でこのモデルの名前が上がり、足腰への負担を減らすための決定打として自費購入を決めました。

コストパフォーマンスは?

定価が2万円を超えるので、決して低コストではありません。

しかし今まで書いてきたように安定性向上にコストを費やして作られたシューズなので、足を保護してくれる代償と考えれば十分元が取れるでしょう。

耐久性は?

私はヒールストライク(かかとから脚が入る)で走り、さらにO脚なので、だいたいのシューズでかかと外側からアウトソールが減っていきます。しかしゲルカヤノ32では、写真でわかるように「ちょっと減ったかな?」ぐらいの十分なアウトソールの耐久性を持っています。

またアッパー部分(靴底を除いた、足の甲や全体を覆う上側の部分)もしっかり作られているので、相当走りこまない限りシューズに穴が空くようなことは無いでしょう。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※本記事で使用しているランニングアイテムはすべて自費で購入しています。
 掲載内容は実際に使用したうえでの個人の感想です。

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