みなとみらいの美しい街並みと、普段は絶対に走れない「首都高速道路」を駆け抜ける大人気大会、横浜マラソン。
私はこの「横浜マラソン2024」に、ミズノの勝負靴「ウエーブリベリオンフラッシュ2」を引っ提げて参戦。事前のケガや過酷なコースに苦しみながらも、見事に当時の自己ベストを更新し、2回目のサブ4(4時間切り)を達成しました。
さらにこのシーズン、合計4回のサブ4を達成しました(横浜、松本、京都(PB)、大阪)。
「横浜マラソンってフラットで走りやすいって本当?」
「噂に聞く『首都高区間』はどれくらいきつい?」
「サブ4を狙うためのリアルな実走ペースを知りたい」
これから横浜マラソンでサブ4や自己ベストを狙うランナーに向けて、エントリーの罠からホテルの確保事情、そして実際のレースで「プロのカメラマンにひどい顔を撮られた」ほどの激闘の様子を、ガチ市民ランナーの視点からコース攻略のポイントと共に徹底解説します!
横浜マラソンは走りやすい?実際に走ったリアルな結論
実際に42.195kmを駆け抜けた結論からお伝えします。
「前半の景色は最高のご褒美。ただし、後半の首都高区間は脚へのダメージがエグい『超・硬派』なコース」です。
前半のみなとみらいや赤レンガ倉庫周辺はフラットで応援も多く、お祭りのように気持ちよく走れます。しかし、後半の約10kmに及ぶ首都高速道路に入った瞬間、レースの顔つきが一変します。ここをどう耐え抜くかが、サブ4達成の最大の分かれ道になります。
横浜マラソン2024 概要
大会概要です。横浜という大人気観光地ゆえの「前夜の裏話」も含めてまとめました。
| 開催日 | 2024年10月27日(日) |
| スタート時間 | 8時30分 |
| 制限時間 | 6時間30分 |
| 参加費 | 18,500円(別途手数料が必要) |
| スタート/ゴール | 横浜ランドマークタワー前 / パシフィコ横浜 |
| アクセス | 桜木町駅(JR、地下鉄) みなとみらい駅(みなとみらい線) |
【遠征ランナー必見】ホテル確保のリアルな裏事情
横浜はホテルの数自体は多いのですが、マンモス大会ゆえのランナー需要に加え、通常の観光客で宿は常に大激戦です。
さらに2024年の開催前夜は、すぐ近くの横浜スタジアムで「DeNAベイスターズ対ソフトバンク」の日本シリーズ第1戦が行われていたため、周辺の宿泊難易度は過去最高レベルに跳ね上がりました。私はスタート地点からやや離れた場所に辛うじて宿を確保。遠征組は、4月のエントリー完了と同時に宿を押さえるのが鉄則です。

横浜マラソンコース最大の特徴:地獄の「首都高区間」3つの罠
横浜マラソンを攻略する上で、絶対に頭に入れておくべき難所が21km過ぎから始まる「首都高速道路(本牧ふ頭〜杉田折返し)」です。ここには3つの罠が潜んでいます。
① 路面が尋常じゃなく固い(脚へのダメージ)
一般道と違い、高速道路のコンクリート床板は非常に固く、着地の衝撃がダイレクトに膝とふくらはぎを襲います。ここでクッション性の低いシューズを履いていると、一発で脚が売り切れます。
② 想像以上に走りにくい「バンク(傾斜)」
高速道路のカーブには、車が曲がりやすいように「バンク(外側が高く、内側が低い傾斜)」がついています。これがランナーのフォームを無慈悲に狂わせます。
平坦に見えても左右で高さが違うため、下がっている側の足に過度な負担がかかり、バランスを崩しやすくなります。
③ 応援が途絶える「精神的な孤独」
高速道路上には、当然ですが一般の応援団は入れません。防音壁に囲まれた単調な景色の中、ランナーの足音だけが響く空間を約10km走ることになるため、メンタルが非常に削られます。
ボランティアの給水所での応援が頼りです。
横浜マラソン2024実走レポート
ここからは、私が実際に体験したレース当日のドキュメントをお届けします。
【朝の準備】トイレの長蛇の列に冷や汗
当日朝、会場のトイレの数はかなり用意されているものの、それを上回るランナーの大行列。時間が経つにつれて列がどんどん伸びていき、スタート時間に間に合うか冷や汗をかきました。大会当日の朝は、水分補給のタイミングを綿密に計算しておくことを強くおすすめします。
今回の相棒シューズは、1週間前の東京レガシーハーフで抜群の感触を得ていたミズノ「ウエーブリベリオンフラッシュ2」。「今日、この相棒とサブ4を絶対獲る!」と気合を入れてBブロックの整列へと向かいました。

【序盤〜10km】サブ3.5のペーサーに挑む
号砲と共にスタート。運良く前方のBブロックからの出走だったため、目の前に「3時間30分(サブ3.5)」の公式ペースランナーの風船が見えました。
「行けるところまでついていこう」と、引っ張られるように快調なペースを刻みましたが、やはりサブ3.5の壁は厚く、10kmを過ぎたあたりで無念のドロップアウト。ここからは、自分の設定レースペース(サブ4集団のやや前方)を守る単独飛行へと切り替えました。
私の失敗談:給水はOK、でも給食は……?
横浜マラソンは「ラッキー給食」などエイドが豪華なことで有名ですが、私は走ることに必死すぎ、かつ「自分で用意した補給ジェル」を飲むのに集中していたため、なんと大会の給食を一度も受け取らずにスルーしてしまいました(笑)。
これから走る方は、ぜひ事前にエイドマップを確認して、横浜名物の給食を楽しんでください!
【中盤〜難所の首都高】バンク角との戦い
ハーフ(21km)地点までは大きなアップダウンもなく、過去の経験を活かして極めて順調。貯金を作った状態で、いよいよ最大の難所、首都高への上り坂を迎えます。
この高速へ這い上がる坂自体が、それなりの傾斜と距離があり最初の試練です。
高速に乗ってからは、噂通りの固い路面と単調な防音壁の景色が続きます。私は厚底の「ウエーブリベリオンフラッシュ2」を履いていたため路面の固さはある程度中和できましたが、苦しめられたのは「バンク(傾斜)」でした。
左右非対称にかかる荷重を意識しながら、「下がっている側の足」がグネったり過負荷になったりしないよう、一歩一歩細心の注意を払いながら、必死に腕を振って耐え忍びました。
【終盤〜ゴール】右足の攣りと、プロが撮った「ひどい顔」
長い高速区間を終え、一般道へ下る急坂を重力に逆らうように下りきると、残りは約7km。
途中に川を越えるための細かい橋のアップダウンが地味に脚を削りますが、やがて景色は再び横浜の市街地へ。
山下公園を過ぎ、赤レンガ倉庫付近のホテルの時計を見た瞬間、「あ、これ、当時の自己ベストはおろか、確実にサブ4を狙える位置にいる!」と確信しました。
そこからは文字通り必死の形相です。右足のふくらはぎがピキピキと今にも激しく攣りそうな悲鳴を上げていましたが、「ここまで来てたまるか!」とメンタルだけで脚を動かしました。
後日、オールスポーツ等のプロカメラマンが撮影してくれた公式写真を確認したところ、必死さと脚の痛みが限界突破した、見事にひどい顔がバッチリ写っていました(笑)。これもまた、勲章です。
ゲートをくぐり、ついにゴール!
念願のサブ4と当時の自己ベスト更新を達成しました。ゴール後に支給されたご褒美のハーゲンダッツのアイスクリームの味は、生涯忘れることはありません。

横浜マラソン2024結果
・ネットタイム:3時間56分30秒
・総合順位:2529位/17801人中
・種目別順位:2380位/15023人中
・完走率:約90.9%
【結論】横浜マラソンでサブ4を達成するための3大攻略法
実走してみて分かった、横浜マラソンで目標達成するための具体的な戦略です。
① 前半(ハーフまで)で小さな貯金を作り、突っ込みすぎない
Bブロックなど前方に並べた場合でも、周囲のハイペースにつられすぎず、キロ5分20秒〜30秒前後の「体力を温存できるペース」で巡航しましょう。
② 首都高区間は「タイム」ではなく「フォーム」を維持する
首都高ではバンクのせいでどうしてもペースが落ちやすくなります。ここで無理にペースを戻そうと踏ん張ると脚が終わります。タイムの多少の落ちは許容し、「体幹をまっすぐ保ち、脚を労る」ことに集中してください。
③ シューズは「クッション性」と「安定性」があるものを選ぶ
固いコンクリートとバンクに対応するため、足首のグラつきを抑えるプレート入りシューズや、クッションの厚いデイリートレーナーが非常に有利に働きます。
横浜マラソン2024 完走賞・参加賞
横浜マラソンは、デザイン性が高くコレクター欲をそそるアイテムが多いのも魅力です。
- 参加賞: 大会オリジナルデザインのスタイリッシュなTシャツ
- 完走賞: 完走者だけが首にかけられる「出走記念メダル」、大判の「フィニッシャータオル」、その他オリジナルグッズが入った参加賞袋
メダルは横浜の海を想起させる美しいデザインで、自宅のメダルラックで今でも強い存在感を放っています。
横浜マラソン2024 まとめ
横浜マラソン2024は、後半の首都高速道路という大きな壁があるものの、事前の対策と当日のメンタルコントロールさえしっかりしていれば、50代からでも十分に自己ベスト&サブ4を狙える素晴らしい大会です。
沿道の途切れない応援、ボランティアの方々の温かさ、そしてゴール後のアイスクリーム。どれをとっても一級品のメガイベントです。
私は2025年大会もすでに照準を合わせており、次は「3時間50分切り(サブ3.5への足がかり)」を目指してトレーニングに励んでいます。みなさんもぜひ、この最高の舞台で歓喜のゴールを掴み取ってください!
【追記】翌週の松本マラソンで「2週連続サブ4」を達成するも……
実は、この横浜マラソンのわずか1週間後、私は長野県で開催された「松本マラソン2024」に出走しました。横浜での勢いそのままに、そこでも2週連続となるサブ4(ネットタイム)を達成することができ、当時はまさにランナーとして最高の充実期を迎えていました。
ちなみにグロスタイムは、今でも忘れられない「4時間00分16秒」。わずか16秒に泣いた悔しさも含めて、私のランナー人生に深く刻まれたレースです。
しかし大変残念なことに、その後大会運営側の不正会計問題が明るみに出てしまい、松本マラソンは2024年大会を最後に、その歴史に幕を閉じることになってしまいました。
もともとアップダウンが多く難易度の高いコースで、近年は参加者減少を食い止めるために様々な施策を打っていた最中の出来事でした。ボランティアの皆さんの温かい応援のなかで激走を繰り広げた、思い出深い大会だっただけに、一人のランナーとして本当にショックで、無念でなりません。結果的に、あの秋の松本が、私にとって「幻の2週連続サブ4の舞台」となってしまいました。
大会は残念な形で終了してしまいましたが、あの過酷な連戦を戦い抜いたという経験と自信は、今も私の走りの大きな支えになっています。
いつの日か、あの美しい松本の地をまた全力で走れる日が来ることを夢見て……。
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